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施工例

白御影石の本磨きの目地回りに付着したシールのシミ

白御影石の本磨きがシールのシミで黒ずんで


エントランスの壁石が、白御影石の本磨き仕様で、目地にはシールが入っています。
経年で石の小口面から油分が入り込んで表側の1センチメートル位の幅まで黒っぽいシミが浮き出ています。

黒いシミには、専用のシミ抜き剤を湿布して取り除いていきます。


「まずはテスト施工」

本磨きのシミの場合、シール材の種類や、シミの程度で抜ける場合と薄く残ってしまう場合があるので、テスト施工をできうる限り行ないます。
テスト施工では石の一辺をテストをしてみて、シミ抜き具合の程度と、このとき根こそぎにシールを切り込んでいただく事が必要なため、弊社で見本を作成します。

0-1.test施工後blog矢印.jpg

 (↑矢印部分がテスト施工後)


「原因」

シールがとても柔らかく溶けているような状態のとき、このようなシミを作ることが多くて、柔らかいために、小口面より油分が染み込んでしまっているようです。

浸透してから可なり年数が経つと、表面上まで移ってしまい、1センチメートル位までシミが広がって額縁状のようになってしまいます。

御影石の本磨き仕様の場合、石目が塞がっているので、シミ等は入りにくい性質を持っていますが、一度シミが入ってしまうと抜けにくくなりますので、シミ抜きの施工時間も余計にかかります。


「本施工」

施工の流れは、

1.シミ抜き剤の注入 ⇒湿布時間は3時間以上放置する

2.放置後、しっかりと湿布箇所の洗浄とすすぎ、そして乾燥

3.本磨き仕様の場合は、シミが取れても黄ばんでシミが残る部分が出てくる ⇒漂白洗浄を行なう

4.上記の施工でも薄く残る場合は、繰り返し施工

という工程になります。

1-5.tikai blog.jpg
(↑シミ抜き施工後)


シールのシミ抜きで一番大切なのは、シミ抜き前のシールの切り込みになります。通常は、大きいカッターでシールを切っていく事が多いですが、どうしても刃が当たりきれない部分が出てくるので、次に、紙やクロス用の小さいカッターに変えて、更に細かいところまでシールを切り出すことが何より大切になります。

通常よりも3倍以上の労力になります。

白御影石の本磨きの目地回りに付着したシールのシミ
1.表面まで染み出たシールシミ

1.表面まで染み出たシールシミ

白御影石の本磨きの目地回りに付着したシールのシミ
2.シミ抜き湿布剤塗布

2.シミ抜き湿布剤塗布

白御影石の本磨きの目地回りに付着したシールのシミ
3.すすぎ洗い

3.すすぎ洗い

白御影石の本磨きの目地回りに付着したシールのシミ
4.シミ抜き完了後

4.シミ抜き完了後

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