大切な自然石材をいつまでも美しく保つための情報サイト

対応エリア

東京都・山梨県

施工例

男子トイレの汚垂石の黒御影石本磨きへ塗膜コート

斎場の男子トイレの黒御影石本磨きの汚垂石に塗膜型コートを塗布


黒御影石の本磨きの汚垂石は小便やトイレ用洗剤の影響で石の表面が侵されることが多いので、「何かコートを塗布してください」頼まれまして10年前に塗布したのですが、先日、再塗布の依頼が入りました。

6-1.北の杜塗布完了後.JPG


10年前にも塗膜コートを塗布

塗膜型のコートは、本磨きで歩行による摩耗が伴うので本来ならば施工をお断りするのですが、斎場ということで比較的に歩行も少ないので今回は再塗布の依頼を受けました。

本磨き仕上げではなくて、御影石のバーナー仕上げや滑り止め効果の高いタイルなどでは、汚れ防止効果があって、いろんな現場では塗布した経験はあるので施工を受けることが多いのですが、今回は、本磨き仕上げなので施工に慎重になります。

なんといっても塗膜型コートを塗布するということは、塗膜の塗りムラが必ず出たり、塗布中に気泡が出来てしまうということが多いのです。

仕上がりで最終的にお施主様の了承を得られることが少なく、原状回復ということが今まで何回も経験しています。

よって、塗膜コートの欠点をまずお話して、それでもといいですよというお客様でないと依頼を受けないようにしてきました。

この現場は、10年前にも施工した事情もあり、今回は再塗布の依頼を受け付けました。


まずは塗膜剥離から


まずは、10年前の塗膜を剥離していきます。

石用の塗膜剥離の薬品もあるのですが、完全に溶けきるにはあまりにも時間がかかり過ぎるし、今回の場合、御影石の本磨き仕上げなので物理的な剥離を選択します。

スクレーパーで石を傷つけないように丁寧に剥離していきます。

2.北の杜 旧塗膜剥離.JPG


完全に除去後に石の表面に残っている油分を強めの溶剤で洗浄していきます。
その後、十分に乾燥をさせて下地処理の完了です。


本施工


10年前と違い、今回のコートはいろいろ選別してレベリングの非常に良い塗膜コートを手に入れました。
それをウエスにたっぷりと含ませて、薄く延ばすように塗布していきます。

まずは、トイレの1ブースでどのように仕上がるかを確かめるようにテストをしてからです。

3-5.kitanosei coat tofu.JPG

5-2.北の杜右半分塗布後.JPG
(右半分塗布してみました)

テストした場所が、とても綺麗に仕上がったので、2ブース毎に塗膜コートを塗布していきます。

このコートは、一度塗布後に再塗布してもしっかりと馴染んでくれるくらいレベリングがとてもいいので、塗り残しや塗布中にでる気になる部分があっても調整が効くのでホントに助かりました。


こうして、全面塗布して完了です。

6-1.北の杜塗布完了後.JPG



その後は、しっかりと立ち入り禁止するための養生をして完了です。

明日の朝には使用可能です

男子トイレの汚垂石の黒御影石本磨きへ塗膜コート
1.施工前

1.施工前

男子トイレの汚垂石の黒御影石本磨きへ塗膜コート
2.旧塗膜をスクレーパーで剥いでいきます

2.旧塗膜をスクレーパーで剥いでいきます

男子トイレの汚垂石の黒御影石本磨きへ塗膜コート
3.油分を取るようにしっかり下地洗浄

3.油分を取るようにしっかり下地洗浄

男子トイレの汚垂石の黒御影石本磨きへ塗膜コート
4.塗膜コート完了後

4.塗膜コート完了後

このトラブルを解決したサービスメニュー

その他の『石材の保護剤塗布(汚れ防止コート・吸い上げ防止コート)』の施工例