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施工例

モカクリーム(ライムストーン)のベランダ床石が真っ黒に

カクリームのベランダ床がカビで真っ黒に!

モカクリームの床石が2階のベランダにあるため、汚れや雨水を吸って真っ黒になっています。

一般洗浄だけではとても取れない汚れで、2次洗浄までしてしっかりと下地を作り、最終仕上げで浸透性のコートを塗布しました。

1-1.nisisenjomae.JPG



「この床の汚れが改善できるようならお願いします」


ホームページからのお客様からのお問い合わせで、「この床の汚れはなんとかなりますか?」というお問い合わせが入りました。

写真をメールでいただき拝見しますと、床石はモカクリームというライムストーンという石です。


この石種は、風合いがとても優しく色味も暖かみがあるのでとても人気のある石材です。

しかし、吸水率が高いという欠点を持っていて、外構や水回りにはあまり使ってほしくないタイプの石種です。

経年で、雨水等によって常に濡れている状態のところが多いようで、今回のように汚れやカビを含んで黒ずんできてしまっているようです。



表面洗浄だけでは取り入れないシミを浸透タイプのシミ抜剤で処理





まずは、モカクリーム本来のベージュの色を出すための洗浄を行います。

洗剤を塗布してから、ポリッシャー洗浄と高圧洗浄で、出来る限り物理的に表層の汚れを取っていきます。

2-1.nishini polisher.JPGのサムネール画像


これだけではしみ込んだシミは取れないので、黒いシミの原因はカビだと思われるから塩素系の洗剤をたっぷりと塗布して石目深くまでカビに反応させていきます

2?3時間ほどの繰り返し作業で、しっかりとモカクリームの下地が蘇ってきました。

5-1.西日暮里シミ抜き後.JPG



コート前に乾燥養生はしっかりと


モカクリームの下地を出した後は、コートを塗布する前に乾燥を行うのですが、この現場は、ボンドの点張りで、さらに目地もないタイプなので石の裏側にしっかりと水分が回ってしまいました。

その上、裏に溜まった水分が排水出来にくい作りになっているので、バキュームで目地の部分から徹底的に水分を取り除いて、石の乾燥を出来るだけ早めていきます。

6.西日暮里床下水分取り.JPG


とてもその日には、浸透性のコートは塗布できないので、2日間程の乾燥養生期間を取って、現場でもプロパンバーナーで乾燥させながらなんとか浸透性のコート塗布をして完了となりました。

オーナ―様にも、黒い汚れが取れて満足していただけたようで良かったです。


今後は、可能ならば、定期的に洗浄と浸透性のコートを塗布を繰り返して、コートの浸透層をより深くしていけると、モカクリームの保護になるかと思います。

今回のようなモカクリームを使用する場合、特に外構部分では、石貼りする前にしっかりと浸透性のコートを塗布して吸水率を抑える仕様にすると維持管理が大分楽になるのかなと思います。

モカクリーム(ライムストーン)のベランダ床石が真っ黒に
1.モカクリームの経年による汚れ

1.モカクリームの経年による汚れ

モカクリーム(ライムストーン)のベランダ床石が真っ黒に
2.表面洗浄

2.表面洗浄

モカクリーム(ライムストーン)のベランダ床石が真っ黒に
3.石目に深く入り込んだカビ菌に対して何度も洗剤を塗布

3.石目に深く入り込んだカビ菌に対して何度も洗剤を塗布

モカクリーム(ライムストーン)のベランダ床石が真っ黒に
4.洗浄・シミ抜き後

4.洗浄・シミ抜き後

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