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施工例

外構壁のモカクリーム(ライムストーン)の黒い汚れが取れないシミになってない

外構の柱型に使っているモカクリーム(ライムストーン)が黒い汚れになって取れず

エントランスの柱壁にモコクリームを使用しているのですが、外部で雨水に濡れるため、ばい煙と、カビが付着して高圧だけでは取れないので、石用の洗剤で洗浄後、表層の荒れている部分へは研磨をかけ平らにし、ライムストーンの水磨き仕上げにしました。


3-1.sikaku東戸塚研磨.jpg



「高圧洗浄したけど、ライムストーンの黒ずんだ汚れが取れないんだけど・・・・」


あるマンションの大規模修繕工事あり、最終的に外構にライムストーンの柱型が何本かありまして、黒い汚れが目立つので高圧洗浄仕上げで終わらせる予定があったのですが、高圧洗浄では取り切れないので弊社に依頼が入りました。


一度現地に赴き、テスト施工を行いました。


汚れの原因は、交通量が多いためのばい煙等の水垢汚れと、モカクリーム自体の吸水性の良さのために起こったカビ等の複合の汚れです。

1-1.◇東戸塚木の近くのカビ.jpg
(木の近くでは、乾燥が悪くアオカビが出ています。

これらは、それぞれ洗剤が違うので、2種ないしは、3種の洗剤を使い分けて黒い汚れを抜いていきます。


モカクリームは雨水にも弱い

また、このモカクリームはライムストーンで石灰質の多い石種です。
よって、最近の酸性雨では表層が少しづつではありますが溶けて劣化していきます。

特に雨水の流れの激しい目地部分は、水通りが出来るのでその部分の劣化は特に激しく侵され凹んだ線にまでなってしまっています。


1-3.◇東戸塚雨水の劣化.jpg
(目地は雨水の通りになりモカクリームの劣化が激しい)


ここまで凹むと、研磨方法で改善するしかないです。

洗剤塗布と研磨を繰り返していくと、少しづつモカクリーム本来のベージュの色が蘇ってきました。

この後、しっかりと乾燥させて、翌日以降に浸透性の吸収防止剤を塗布して完了です。


もともと外構に使用するには良くないタイプの石種なのですが、15年以上前には、このライムストンは優しいベージュ系が好まれたようでかなり使用されていまして、こへきて劣化の激しさで困っている現場が多いです。


モカクリームを含めてライムストーンのような石は、貼る前に最低限、浸透性の吸収防止剤を塗布してモカクリームの吸水率を抑えるように石の保護をする必要があります。

そのうえで、5年置きくらいにはメンテナンスが必要です。
外構壁のモカクリーム(ライムストーン)の黒い汚れが取れないシミになってない
1.モカクリームの汚れ

1.モカクリームの汚れ

外構壁のモカクリーム(ライムストーン)の黒い汚れが取れないシミになってない
2.洗剤塗布

2.洗剤塗布

外構壁のモカクリーム(ライムストーン)の黒い汚れが取れないシミになってない
3.荒れた部分の表層研磨

3.荒れた部分の表層研磨

外構壁のモカクリーム(ライムストーン)の黒い汚れが取れないシミになってない
4.施工完了

4.施工完了

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