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施工例

モカクリームの壁石にテープ養生をして直線の濡れジミが

モカクリーム(ライムストーン)の壁にテープ養生の糊痕が

モカクリーム(ライムストーンの)の壁石に、テープ養生の糊の痕が付いてしまっています。
糊の成分を除去する薬品で完全に溶かし切ってから、最後に溶剤洗浄をして取り除いていきます。

toho hasimoto tape.JPG


「養生テープ糊の痕がいくら清掃しても取れないのですがどうしたらいいですか」

ある大規模修繕工事を行う会社から、テープ糊の痕の付いた写真付きでメールからのお問合せが入りました。

大規模修繕工事の時には、エントランス周辺はきっちりとコンパネ等で養生を壁や床にしますが、それを固定するためのテープの糊が石目に入り込み、直線の濡れジミを作ってしまったようです。

特に、壁石によく使用されるモカクリーム(ライムストーン)は石の硬度も低く、吸水率も高いせいか、必ずと言っていいほど濡れジミが出来てしまいやすい性質も持っています。

夏場などの暑い時期は、糊の成分が柔らかくなり、石目に移りやすいので注意が必要です。

テープ養生期間が、3か月単位以上も経っている場合で、更に悪化すると、モカクリームの表層がテープと一緒に持っていかれて、テープ痕部分に凹凸感が出てしまうこともあります。


テスト施工で、テープの糊の痕のシミだけと判明してホットします

今回は、養生期間が数か月と聞いたので、最悪の状況まで意識しないといけないので、一度、現調を兼ねてテスト施工をしてきました。

テストの結果は、石の表層にえぐられた痕もなく濡れジミだけと判明してほっとします。

hashimoto test.JPG


本施工は、エレベーター前ということもあり、住人の方が1階に降りて来たら作業を止められるように2人で行い、1人が、エレベーターで降りてくる住人の階をチェックするようにして作業を行います。

糊の成分だけの濡れジミでしたので、たっぷりと糊用の除去剤を塗布して糊の成分を完全分解して、最後にすすぎ洗い用に溶剤で洗い流して行きます。

しっかり乾燥をさせてから、シミが取れているか確認し、取り切れないところは、再度、同じ作業を繰り返しして、完全にシミが分からないくらいにまで仕上げることが出来ました。


暑い時期は、糊の成分が石に移りやすいので、出来るだけ粘着力の弱いタイプを使うようにして、更には、こまめにテープを貼り直しをするくらいの徹底ぶりを行わないと、このテープ糊シミは防げないのかもしれませんので気を付けて下さい。

モカクリームの壁石にテープ養生をして直線の濡れジミが
1.モカクリームに付いた、テープ養生シミ

1.モカクリームに付いた、テープ養生シミ

モカクリームの壁石にテープ養生をして直線の濡れジミが
2.テープ糊除去剤 塗布

2.テープ糊除去剤 塗布

モカクリームの壁石にテープ養生をして直線の濡れジミが
3.溶剤にて洗浄中

3.溶剤にて洗浄中

モカクリームの壁石にテープ養生をして直線の濡れジミが
4.シミ抜き後

4.シミ抜き後

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