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施工例

砂岩の壁に特有な茶色いシミが

砂岩壁に茶色いシミが

あるリゾートマンションで10年目の大規模修繕工事がありまして、1階ロビーの、砂岩壁のシミ抜きの依頼が入りました。

砂岩に特有に出る茶ジミはサビシミで、専用のサビ抜き剤とシミ抜き剤を併用して洗浄を行いました。最後に、よく乾燥をさせてから、溶剤系の浸透性の吸収防止剤を塗布して完了しました。

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「砂岩に、茶色いシミが出ているのですが取れますか?」


ホームページからのお問い合わせのお客様で、「現在管理している建物に砂岩が貼ってあって、そこに点々と茶色いシミが出ているのですが抜けますか?」 というお話が入りました。

砂岩にはよく起こる症状で、分析してみたところ砂岩に含まれる鉄分等の酸化による茶ジミなので、弊社としては、今までの経験から多分、大丈夫かと思いましたが、実際に現場で一部分のテスト施工をした方が早いので、現地に赴むく日程等のお約束をとりました。

そして、後日、テスト施工にお伺いサビ抜きを行い、実際に抜けるのを確認して頂きましてお見積りをするという段階になりました。


この工事は来期の予算で行うとのことで時間的にも余裕がありましたので、このテスト結果をしばらく様子見することになりました。




 しばらくして、うっすらと茶色いシミが復活

そして、約5か月後あたりに「この間テスト施工した所が、また、うっすらと茶色シミが戻りつつあります」という話がきて、さっそく現地に行ってみると確かに、テスト施工の部分が少し茶色くシミが戻ってきていました。


施工後も、環境がそのまま同じ場合、シミ抜きをしても再発しやすい状態なので、少しづつではありますが、もとに戻ってしまうのかと思います。

「何か対策を考えないと」ということで、

今回は、シミ抜き施工をした後に、今度は、コート剤をを塗布したら効果があるかどうかを様子見ましょうということになり、水性タイプと、溶剤タイプの浸透性コート剤を試しに塗布しました。

1階ロビーという場所で、さらに喫茶ルームや食堂も兼ねていて、人が集まる度合が高いという場所柄、水性タイプを選択したいところですが、今回の数か月後の経過結果では、溶剤系に軍配が上がってしまいました。

やはり、コート剤の粒子の細かさで、溶剤系の方が、より石目に入り込む浸透度合いに差が出たのでしょう。



 本施工では、メーカーにも協力して頂き、溶剤系の低臭タイプを作成


そして、本施工は、外構の大規模修繕工事に合わせて行うことになりました。

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茶色いシミに対して重点的にシミ抜き施工を行い、十分な乾燥期間をとります。
そして翌日に、溶剤系の浸透性の吸収防止剤を塗布していくのですが、

今回はメーカーにも今回の施工場所等お話して、十分に理解していただきまして出来る限り臭いの少ない溶剤を選んでもらい、それを材料とブレンドしてもらえたので、現場でも大きな問題にならなくて何とかコート塗布も完了することができました。

時期的に春から夏で、窓を全開出来て喚起が十分にできたのも良かったのと季節にも感謝しました。
砂岩の壁に特有な茶色いシミが
1.砂岩のサビのシミ

1.砂岩のサビのシミ

砂岩の壁に特有な茶色いシミが
2.サビ抜き剤塗布

2.サビ抜き剤塗布

砂岩の壁に特有な茶色いシミが
3.サビ抜き後

3.サビ抜き後

砂岩の壁に特有な茶色いシミが
4.十分に乾燥後に低臭溶剤系の浸透性のコートを塗布

4.十分に乾燥後に低臭溶剤系の浸透性のコートを塗布

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