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施工例

赤御影石のシミ抜き(両面テープのシミ抜き)

  本日の石材メンテナンスは、 オフィスビルの入り口に設置された案内板の交換による、前の看板を固定していた両面テープ跡が御影石の石目にに入り込んでしまい、テープの形通りのシミになっている現場からです。

 このようなテープによる濡れジミで多いのは、ポスターをセロテープで固定した場合や、

引越時に、石の壁を保護するためにコンパネを使用するのですが、それを固定する為に、テープを長期に貼っている場合などに同じような症状が出ることがあります。

 今回は、以前の看板を設置して3年以上も経過しているとのことで、シミが完全に抜けるかどうか分からない中での施工でしたが、いろいろな施工を繰り返して何とか抜くことが出来ました。

 テープシミは、ノリの成分が石目に入り込んで出来る症状なので、肝心なことは、このノリを溶かしきることです。

 更に、本磨き仕上げの場合、反射のある表面で、使用する薬品や使う道具も制限されるので、ノリを溶かし切る施工をひたすら繰り返すことになります。

 初めに、溶剤を何度もたっぷりと塗布していき、石目の中へ浸透させていきます。 これで硬くなったノリを柔らかくしていきます。

 1本のラインの濡れジミ部分へは、1時間位かけるつもりで、溶剤が乾いては塗布の繰り返しを行います。

 ある程度、溶剤が石目に入り込んだら、次に、溶剤が乾かない様に表面をラップして湿布をします。


 約1時間くらい放置して 、ラップを外して、再度、刷毛で溶剤を塗布し、ゆっくりと乾燥させていくとテープの濡れジミは綺麗に除去出来ました。

 今回は、シミを抜くことが出来ましたが、テープを貼って3年も経つと、抜くのは非常に難しいので、出来れば早めの処置が大切です。

 恐らく、看板の位置が北側に位置していたので、あまり直射日光等も当たらないのが良かったのかもしれませんね。 (太陽光が常に当たるような所では、石が熱くなったり、紫外線等でシミが変色して、薬剤が全く反応しなくなることがあります)








 


赤御影石のシミ抜き(両面テープのシミ抜き)
両面テープによる濡れジミ

両面テープによる濡れジミ

赤御影石のシミ抜き(両面テープのシミ抜き)
溶剤を塗布してノリを溶かしていきます。

溶剤を塗布してノリを溶かしていきます。

赤御影石のシミ抜き(両面テープのシミ抜き)
乾燥が早い溶剤が乾かない様に湿布します

乾燥が早い溶剤が乾かない様に湿布します

赤御影石のシミ抜き(両面テープのシミ抜き)
施工完了後

施工完了後

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