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施工例

ゲリラ豪雨により大理石本磨き床面から白い粉(エフロ)が

ゲリラ豪雨によって地下1階の大理石の本磨き床まで雨水が侵入してエフロ発生

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近年よく発生するゲリラ豪雨によって、地下1階にあるショールームの大理石本磨き床が水浸しになってしまいました。

はじめは、大理石が濡れた状態だけでしたが、次第に粉のようなもの(エフロ)が発生して、入口から3分の1位までの大理石の本磨き表面のツヤが無くなってしまいました。 
このような状態になると物理的な再生方法しかなくて、ダイヤモンドの#1500?#8000研磨材工程でツヤを復元させました。


「建築した工務店には貼り換えですね」と言われました

あるショールームが地下1階にあり、入口前にはグレーチングによる排水設備まで整っているのですが、最近のゲリラ豪雨は、あまりにも激しいようで雨水がオーバーフローして地下1階入口ドアから大理石の本磨き床のある内部にまで入り込んでしまったようです。

お店の方は、大理石の表面の水分を充分に拭き取ったのですが、天然石は吸水性があるため、吸い込んでしまった水分はなかなか乾燥せず濡れ色になり、しばらくすると表面に粉のようなものが発生してきました。

初めは簡単に拭きとれたとのことですが、段々と表層に固着してきて拭くだけでは取りきれなくなってしまい完全なツヤボケ状態になってしまった模様です。

建てた工務店に相談したところ、「元には戻らないので貼り換えしかないです」といわれてしまい、他に何か対応できないだろうかと弊社のホームページを見つけて頂いたようです。

天然石の場合、しっかりと濡れてしまい、大理石裏側にまで水分が入り込んでしまうと、なかなか乾燥せず、更に石貼りしたモルタルと反応して、エフロ(粉噴き)が発生する事があります。

この場合、大理石裏面の水分等が完全に乾燥するまでエフロは発生するので、いくら表面上をダイヤ研磨しても、また再発してしまいます。

今回の現場の場合、約3ヶ月近く経っていて、大理石の本磨きの濡れ具合も大分引いており、ほぼ完全に乾燥してきっているとのことなので、ダイヤ研磨施工を引き受けることにしました。


ダイヤモンド#1500?#8000工程で大理石本磨き仕上げが復活

ツヤボケの原因が雨水の侵入なので、施工方法は出来れば乾式の研磨の方が良かったのですが、想像以上に表面のエフロの層が厚くて除去が難しいので、最終的には湿式によるダイヤモンド研磨を選択しました。

まずは、#1500にウエイトを乗せて、しっかりとエフロを除去しながら下地を作っていきます。その時、研磨時にでる水分を素早くバキュームして出来る限り大理石を濡らさないように細心の注意を払います。

その後、番程を上げていき、最終的には#8000のツヤ仕上げまで行うと、綺麗に反射して元の大理石本磨き仕上げの状態が復活しました。

新築時と同じくらいの光沢が戻ったと、オーナー様、そこで作品を作っている職人さん共々大いに
喜んで頂けました。

今回水に濡れなかった部分もダイヤ研磨の追加依頼が

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水浸しになった部分が#8000まで仕上がると、その他の雨水で犠牲にならなかった部分も経年の歩行等によるツヤボケが少々進んでいましたので、地下1階のその他の部分の全面研磨と1階部分のエントランス部分の研磨も追加研磨施工を発注して頂けまして、こちらも綺麗に反射を復元させました。

これだけ白系を基調にした綺麗なショールームなので、3?4年くらいのペースで再研磨していくと石の美観がたもたれるかと思います。

片付けが終わって帰り際に、職人さんから、かわいらしい作品をお土産に頂き、我々も嬉しい気分になれました。
ゲリラ豪雨により大理石本磨き床面から白い粉(エフロ)が
1.大理石本磨き床面からエフロ(白い粉)が発生

1.大理石本磨き床面からエフロ(白い粉)が発生

ゲリラ豪雨により大理石本磨き床面から白い粉(エフロ)が
2.ダイヤ研磨#1500下地作り

2.ダイヤ研磨#1500下地作り

ゲリラ豪雨により大理石本磨き床面から白い粉(エフロ)が
3.ダイヤモンドによる最終研磨#8000

3.ダイヤモンドによる最終研磨#8000

ゲリラ豪雨により大理石本磨き床面から白い粉(エフロ)が
4.ダイヤ研磨施工後

4.ダイヤ研磨施工後

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