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施工例

蛇紋岩(緑色大理石)がパイナップルの果汁で浸食して白いツヤボケ状態に

ある賃貸マンションのキッチン台が、蛇紋岩(緑色大理石)で出来ているのですが、オーナー様がパイナップルをオブジェのように長期で飾っていて、いつのまにかパイナップルの底の方から腐食を起こし、果汁が流れ出て凹凸になるぐらいまで浸食してツヤボケしてしまっているので、ダイヤの100番程から研磨して復元してきました。

「白い色抜けを見るたび、気が滅入ってしまう」

オーナー様が引っ越すにあたり、緑色の蛇紋岩が白く変色し目立つため、原状回復の必要があり、今回、研磨の施工依頼がきました。

「この白い症状を見るたびに、気が滅入ってしまう」と、オーナ様はおっしゃってましたけど、どこに頼んでいいか分からず、数か月放置していたようでしたが、なんとかネットで弊社を探してきて今回の発注となりました。

パイナップルの下部が腐っているのに気が付かないまま、果汁が蛇紋岩に流れ出てしまって、パイナップルの形のようにツヤボケが出ています。更には、果汁が浸かったままだったので、浸食されてしまい、手で触っても凹凸感がしっかり出てしまっています。

特に、蛇紋岩の中の白い柄部分は硬度的にも弱いので、こういうトラブルの場合顕著に表れます。


#100のダイヤでしっかりと下地調整する

研磨作業は、湿式で行いますが、研磨時に砥ぎ汁が飛び散るので、キッチン台周辺をしっかりと養生します。
それから、ダイヤの#100で凹凸がなくなるくらいに下地調整をしていきます。

しかし、ハンドポリッシャーの径が80mmしかなく、部分的にかけていくと、その部分が少し窪んでくるので、手磨き用のパットも併用し、出来るだけ広めにダイヤをかけていき窪みを少なくしていきます。

番程は、100→200→400・・・と倍々に立ち上げて、最終的に現状のツヤに合わせる様に、3000まで磨き上げていきました。

完了後、オーナー様に見て頂き、「こんな元に戻るなら、もっと早く対応しておけば良かったわ」と、言って頂き満足してもらいました。

大理石の場合は、コーティングしても、果汁や酸系(炭酸飲料やドレッシング等)のものが付着した場合、石自体の表層が溶けてしまいますので今回のような事例は防ぎきれません。

よって、大理石と縁を切るようにして、お皿の上に果物をのせたり、透明なビニールシートで覆ったりして防ぐしかないのが辛いところです。

引っ越し先のマンションのキッチン台を、写真に撮ってきてあるので見せて頂きましたが、次の所は、白御影石の天板でした。、

白御影石は比較的に吸水率が高い石種なので、浸透性のコート剤の塗布をお勧めしておきました。
蛇紋岩(緑色大理石)がパイナップルの果汁で浸食して白いツヤボケ状態に
1. パイナップルを長期に放置して、果汁によって浸食された蛇紋岩の痕

1. パイナップルを長期に放置して、果汁によって浸食された蛇紋岩の痕

蛇紋岩(緑色大理石)がパイナップルの果汁で浸食して白いツヤボケ状態に
2. #100でしっかりと下地調整をしていきます。

2. #100でしっかりと下地調整をしていきます。

蛇紋岩(緑色大理石)がパイナップルの果汁で浸食して白いツヤボケ状態に
3. 手磨きも入れていきます。

3. 手磨きも入れていきます。

蛇紋岩(緑色大理石)がパイナップルの果汁で浸食して白いツヤボケ状態に
4. 研磨施工完了後

4. 研磨施工完了後

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