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施工例

黒御影石本磨き仕様の縁石で雨天時に滑って怪我する事故が

御影石本磨きの縁石ので転倒する事故が

不動産管理会社様より、自社で所有する建物の外構に黒御影石の本磨きの縁石が使用されていて、道路と並行して長めに敷いてあるので、雨天時には転倒事故が多いようです。最近も転倒事故で怪我人があったばかりということで、弊社に防滑処理の依頼がきました。


「雨が降ると石の上で滑って転ぶ人が多いのです」

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御影石が本磨き仕様で歩道と並行して敷いてあり、幅は、約12cmですが、長さが20mにも渡り線状に敷いてあるため、どうしても本磨き仕様の上を歩く度合いが高くなってしまい、雨天時にはかなり滑って転ぶ人が多くなっているようです。

また、1階にはコンビニエンスストアもあり、人通りが多く、間口も広いのも事故の多発につながっているようです。

御影石の本磨きは、乾いているとそれほど滑らないのですが、雨天時に濡れてしまうと、簡単に足を取られてしまいます。(私も何回か滑った経験があります!)

特に、お年を召した方は、歩き方が摺り足の方が多いので、転倒する度合いが高くなるので注意が必要です。


まずは、同等の石材サンプルで滑り具合のテストから

弊社の防滑処理は、専用の防滑剤を塗布して石の表層に見えない凹凸を作る工法です。

濃度を濃くして、時間を長くすれば、防滑力も当然強くなるのですが、石の表面の荒れ方も激しくなります。 どの状態で仕上げたいかは、発注する担当者によって違うので、毎回、必ずサンプルを作ってテストをするようにしています。

今回は、弊社が他の現場で同じような縁石のカットサンプルが偶然にも手元にあったので、それを使ってテスト施工を行い、濃度や時間を分けたサンプルを2?3種類作りました。

結果は、原液で7分間放置仕上げという事になりました。

ただ、黒御影石は、防滑処理をすると黒味が抜けて、白っぽい感じになり重みが無くなるので、最終仕上げにウェットコートで黒味を復元することになりました。


防滑当日、一番の注意は歩行者との接触事故


さて、施工当日、現場は、駅近くで、コンビニエンスも併設、マンションも入っているので、施工開始時間は、出勤時間をずらして、朝9時スタートになりました。

9時といっても、人の動きは必ずあるので、まずは、コーンとバーで仕切り、第三者の歩行を確保。


その間を何回かに分けて防滑処理→すすぎ洗浄→乾燥→ウェットコート塗布→乾燥→コーンとバーを次に移動という流れになります。

2-2boukatu matudo.JPG

コーン+バーで仕切っていても、急いでいる人はまたいでしまうので、結構注意が必要です。


防滑処理の施工の半分辺りで、今回の担当者の方に改めて、縁石に水をかけて防滑度合いを確認して頂いて「これなら大丈夫」の回答を得ましたので、次のコーン+バーの施工に入り、それを繰り返して完了しました。


今回、防滑施工はかなり強めに施工しましたが、自然と砂やホコリが縁石上に乗ってしまい、雨の降りはじめには滑りやすくなるので、日常的にほうき掛けだけでもいいので、出来るだけ石上の砂・ホコリは取り除いた方がより安全で効果も持続すると思われます。
黒御影石本磨き仕様の縁石で雨天時に滑って怪我する事故が
1.防滑処理前。 しっかり養生をしてから。 

1.防滑処理前。 しっかり養生をしてから。 

黒御影石本磨き仕様の縁石で雨天時に滑って怪我する事故が
2.防滑剤塗布

2.防滑剤塗布

黒御影石本磨き仕様の縁石で雨天時に滑って怪我する事故が
3.防滑処理後  黒御影石の色抜けが激しい

3.防滑処理後  黒御影石の色抜けが激しい

黒御影石本磨き仕様の縁石で雨天時に滑って怪我する事故が
4.ウェットコートで黒味を復元します

4.ウェットコートで黒味を復元します

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